この中南米協働隊設立目的に記した基本概念に立脚し、この分野では、「対外貢献」を目指しています。
海外勤務経験者の退職後の生きがいを見出す場、現役企業勤務者で趣旨に共鳴する方々への活躍の場と同時に、海外青年協力隊・シニアボランティア経験者やプロボノと呼ばれる方々などへの更なる活躍の場、真に国際開発協力分野において(特に)現場に入り込んで働く気概のある若者年代層の皆様などその他多くの方々に対し、協働する機会を提供させていただきます。そして設立目的にて触れた内容沿って、下記の基本路線での活動を具現化させて参ります。 「恩恵・恩義・謝恩」の「恩」を売るのではなく、「恩」を送る「恩送り」の様な活動にもしたいと考えています。
(Ⅰ) 支援・協働対象地域:原則として、ニカラグア共和国と日本
(場合によっては、第三国を含めることも視野)
日本にとって物理的にも精神的にも遠く、高い重要度で直接日本の国益にも利するものは少ないものの、他地域に比し、継続的・持続的活動が現在のところ可能と判断されること、現存NGOなどの活動グループの数も少ないが、間違いなく貧富の格差が大きく、先住民族の人権問題や環境破壊問題を抱えた地域であり、共同代表の一人は当該国・地域の土地勘を有する・強い思い入れを有しています。
更に同国を含む中米諸国の中には、ノーベル平和賞受賞者を2人も輩出しており、また憲法にて軍隊の保有を放棄し、国際法に則り外交と言う平和的手段で有事には対処する覚悟を持った世界的にも稀有な国もあり、民主主義の重要性・必要性を十二分に理解しているからこそ、政治家を選択する投票行動・選挙や政治そのものへの関心を高める中立的教育を幼い頃から施すという事を実現している国々も多い地域です。
その全てに、同調するかどうかは別にして、日本にとっても学ぶべき点が多いと判断されるこの地域を対象とすることとします。 斯様にして、友人国との草の根レベルでの関係・絆が強化された状態が、底辺にあった上での外交ルートでの活動がなされる方が、より強固な関係強化に寄与するものと確信しています。
(Ⅱ) 支援・共生対象分野:可及的速やかに現地の実情・ニーズなどを踏まえ具体的活動分野・項目・手法などを確定させる予定です。
その後は、活動しながら、現地のニーズも吸い上げつつ、具体的により明確且つ特定的テーマに絞り込んで行くこととし、持続可能な形態に仕上げてゆくこととする。その一つの手段として、現地のNGO他活動グループとの協働も視野に入れています。
いずれにしても、日本発の一方通行型ではなく、双方向で分かち合い・違いを認め合い・相互に教え・学び合うことの出来る活動に仕上げて行くことを目指すこととします。